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【現役エンジニア監修】ブラックSESの見分け方10選|求人票・面接で危険企業を判別する方法

5月 13, 2025

「SES やばい」「SES ブラック企業」という検索をすると、ネガティブな情報が大量に出てきます。

そのため、未経験からIT業界を目指す人ほど「SESって全部ブラックなのでは?」と不安になりやすいでしょう。

しかし、実際にはSES=全部ブラックではありません。

案件選択制度があり、還元率を公開し、エンジニアを大切にしているホワイトSESも存在します。

問題なのは、ブラックSESの見分け方を知らないまま入社してしまうことです。

特に最近は、未経験採用ブームによって「研修あり」「未経験歓迎」を前面に押し出すSES企業が急増しています。

求人票だけでは実態が見えず、入社後に「聞いていた話と違う」と後悔するケースも少なくありません。

実際、筆者の周囲でも以下のような事例がありました。

  • 「Java研修あり」と書いてあったのに、実際はExcel操作だけで3か月待機。
  • その後はヘルプデスク案件へ配属され、開発経験が積めなかった。
  • 案件が決まらずコールセンターや家電量販店に常駐させられた。

SES 転職では、「どの会社に入るか」でキャリアが大きく変わります。

本記事では、現役エンジニア視点で以下を詳しく解説します。

  • ブラックSESの特徴
  • ブラックSES 見分け方10選
  • 求人票で見るべきポイント
  • 面接で確認すべき質問
  • ホワイトSESとの違い
  • 入社後に後悔しないための判断基準

「SESは危険」と感情論で語るのではなく、実践的な見極め方法を具体例ベースで紹介します。

ブラックSESとは?

普通のSESとの違い

ブラックSESとは、エンジニアのキャリアや労働環境よりも「営業利益」を優先するSES企業のことです。

特に問題になりやすいのが、以下のような特徴です。

多重下請け構造

SES業界では一次請け→二次請け→三次請けと案件が流れることがあります。

ブラックSESの場合、四次請け・五次請けに入るケースも珍しくありません。

その結果、

  • 単価が低い
  • 現場で発言権がない
  • 雑務しか任されない

という状況になりやすいです。

実際にありがちなのが「開発案件と聞いていたのに、実際はテストだけだった」というケースです。

単価非公開

ホワイトSESでは「SES 還元率」を公開している企業が増えています。

一方、ブラックSESは単価を隠します。

理由はシンプルです。

エンジニアに実際の単価を知られると、

  • 給与との差
  • 中抜き率
  • 不透明な評価制度

が見えてしまうからです。

案件選択不可

「営業が勝手に案件を決める」のも典型例です。

本来、エンジニアのキャリア形成を考えるなら、

  • どんな技術を伸ばしたいか
  • どの工程を経験したいか

を踏まえて案件を選ぶべきです。

しかしブラックSESでは、空いている案件へ強制アサインされます。

待機時減給

SESでは案件の切れ目で「SES 待機」が発生します。

ホワイトSESは待機時でも給与保証があることが多いです。

一方、ブラックSESでは、

  • 待機中は給与60%
  • 資格勉強を強制
  • 自宅待機扱い

など、実質的な減給が起こります。

ブラックSESが増えている理由

未経験採用ブーム

近年は、「未経験からエンジニアへ」という流れが強くなっています。

その影響で、

  • ITスクール卒
  • 異業種転職
  • 第二新卒

を積極採用するSES企業が増えています。

もちろん、未経験育成に本気で取り組んでいる企業もあります。

ただし、未経験採用ブームやIT人材不足を背景に、教育体制が十分ではないSES企業も目立つようになっています。

例えば、

  • 研修が数日だけ
  • 開発経験を積めない
  • すぐ客先常駐

というケースもあります。

そのため、「未経験歓迎」という言葉だけで安心するのは危険です。

IT人材不足

慢性的なエンジニア不足も背景です。

特にSES業界では、人手不足によって経験が浅い人材でも案件へ投入されるケースがあります。

その結果、

  • 教育不足
  • 現場任せ
  • 放置型育成

が起きやすくなっています。

SES業界の構造

SESは、エンジニアが稼働することで売上が発生するビジネスモデルです。

そのため企業によっては、

  • キャリア形成
  • 技術成長
  • スキルアップ

よりも、「まず常駐させること」を優先する場合があります。

これが「SES やばい」と言われる理由の一つです。

ただし、近年はエンジニア不足の影響もあり、

  • 案件選択制度
  • 単価公開
  • SES 還元率公開

を進めるホワイトSESも増えています。

SES=悪ではなく、企業ごとの差が非常に大きい業界と言えるでしょう。

ブラックSESの見分け方10選

項目ブラックSESホワイトSES
案件内容「ITサポート」「システム運用」など抽象的使用技術・工程・開発環境が具体的
案件選択営業主導で決まることが多い希望やキャリアを考慮する企業が多い
SES 還元率非公開・計算方法不明が多い計算方法まで説明する企業もある
単価公開非公開が一般的単価や評価基準を開示する企業もある
客先常駐1人常駐・放置型もあるチーム参画や定期フォローが多い
SES 待機条件説明が曖昧待機条件を事前説明する傾向
待機時給与手当減額・条件変更のケースあり給与保証制度が整っている企業が多い
研修制度自習や動画視聴のみの場合もある実機演習・OJTがある企業も多い
面接内容技術質問が少ない傾向キャリア・学習内容を確認する
評価制度不透明な場合がある昇給条件や評価制度を説明する
社内文化営業主体になりやすいエンジニア主導文化がある企業も多い
技術発信技術ブログや勉強会が少ない技術発信・LT会・勉強会が活発
自社開発無い企業も多い自社開発や受託を持つ企業もある
キャリア支援現場任せになる場合がある定期面談やキャリア相談がある
離職率高い傾向が見られる場合も比較的定着率が高い企業もある

案件内容が曖昧

求人票で最も危険なのがこれです。

危険ワード例

  • 幅広い案件多数
  • 希望を最大限考慮
  • 大手案件あり
  • ITサポート業務

一見よさそうですが、実態が見えません。

本当に開発案件があるなら、

  • 使用技術
  • 工程
  • チーム人数
  • 開発環境

まで具体的に書けるはずです。

確認方法

面接では以下を聞きましょう。

「直近3か月で未経験入社した方は、どんな案件へ入りましたか?」

ここで具体例が出ない会社は危険です。

未経験大量採用を強調

「未経験100名採用!」を過度に押す企業は注意です。

もちろん未経験歓迎自体は悪くありません。

問題なのは、“教育”ではなく“人員補充”目的になっているケースです。

実際によくあるのが、

  • 研修1週間
  • すぐ客先常駐
  • 開発未経験なのに運用監視

という流れです。

特に「学歴不問・経歴不問・誰でも歓迎」を強調しすぎる企業は慎重に見ましょう。

「研修充実」を異常に押す

ブラックSESほど「研修」をアピールします。

しかし重要なのは、

  • 何を学べるか
  • どれくらい実践的か
  • 研修後に何をするか

です。

例えば、

「AWS研修あり!」

と書いてあっても、実際は動画視聴だけというケースがあります。

確認方法

以下を聞くと実態が見えます。

  • 研修期間は?
  • 講師は誰?
  • 研修後の案件は?
  • 実機演習はある?

ここで曖昧な回答なら要注意です。

単価連動制の説明がない

最近のホワイトSESは、SES 還元率を公開する企業が増えています。

例えば、

  • 還元率75%
  • 単価公開
  • 昇給計算式公開

などです。

逆にブラックSESは、

  • 評価制度が不透明
  • 昇給理由が曖昧
  • 単価を絶対に言わない

傾向があります。

面接で使える質問

「還元率は公開していますか?」

この質問で嫌そうな反応をする会社は注意です。

客先常駐比率を公開していない

SESでは客先常駐自体は普通です。

問題は“どんな常駐か”です。

例えば、

  • 1人常駐
  • 丸投げ
  • サポートなし

はかなり危険です。

一方でホワイトSESは、

  • チーム参画
  • メンターあり
  • 定期フォロー

が整っています。

確認方法

以下を質問しましょう。

「客先常駐はチーム参画が多いですか?」

自社開発実績がゼロ

SES企業を見るとき、「自社開発がない=ブラック」と考える人もいます。

しかし、これは少し注意が必要です。

実際には、SES専業でも優良企業は存在します。

例えば、

  • 上流工程案件が多い
  • AWSやクラウド案件に強い
  • チーム参画中心
  • 単価公開制度がある

など、エンジニアファーストなSES企業もあります。

そのため、単純に「自社サービスがないから危険」と判断するのは早計です。

ただし、技術文化がまったく見えない会社は慎重に見た方がよいです。

特に注意したいのが、

  • 技術ブログなし
  • 勉強会実績なし
  • エンジニア登壇なし
  • GitHub文化なし
  • 技術責任者が見えない

といったケースです。

こうした会社は、営業主体で回っている可能性があります。

実際、現場でも以下のような話は珍しくありません。

  • 「入社してみたら、社内に技術相談できる人がいなかった」
  • 「評価面談も営業だけで、技術の話が通じなかった」

SESでは、客先常駐が中心になるからこそ、“社内に技術文化があるか”が重要です。

例えばホワイトSESでは、

  • 技術共有会
  • 資格補助
  • LT会
  • 社内Wiki
  • メンター制度

などを整えている企業もあります。

確認方法

企業HPを見る際は、以下をチェックしましょう。

  • エンジニアブログは更新されているか
  • 技術イベント参加実績はあるか
  • 技術責任者が存在するか
  • 社員インタビューが営業だけになっていないか

特に「社員紹介が営業ばかり」の会社は要注意です。

エンジニア組織への投資が弱い可能性があります。

面接で技術質問がない

これはかなり重要です。

ブラックSESは、「案件に流せるか」を重視します。

そのため、

  • コミュ力
  • 愛想
  • 稼働できるか

ばかり見ます。

逆にホワイトSESは、

  • 学習内容
  • 作ったもの
  • 今後伸ばしたい技術

をちゃんと聞きます。

実際にあった面接例

危険だった例:

面接官「残業できます?」
応募者「はい」
面接官「じゃあ大丈夫です」

これだけで内定が出る会社は要注意です。

エンジニアより営業が強い

SES企業では営業も重要です。

ただし営業が強すぎる会社は危険です。

例えば、

  • エンジニアより営業が偉い
  • キャリア相談がない
  • 技術責任者が不在

などです。

こうした会社では、「売上優先」で案件が決まります。

待機率を隠す

SESでは、案件の切れ目によって「SES 待機」が発生することがあります。

待機そのものは珍しいことではありません。

重要なのは、

  • 待機率
  • 待機期間
  • 待機時給与
  • 待機中のサポート

を企業が透明に説明しているかです。

ブラックSESの場合、

  • 待機率を公開しない
  • 「ほぼ待機なし」と曖昧に言う
  • 待機中に減給される

などのケースがあります。

特に危険なのが「待機=自己責任」という空気感の会社です。

実際にありがちな例として、

  • 「待機中だから資格勉強して」
  • 「次案件決まるまで自宅待機」
  • 「待機期間は賞与査定に影響します」

などがあります。

面接で必ず聞くべき質問

以下は必ず確認しましょう。

「待機時給与は100%支給ですか?」

ここで重要なのは、法律上は会社都合の休業であれば平均賃金の60%以上の休業手当が必要とされている点です。

そのうえで、待機中でも給与100%保証をしている企業は、比較的ホワイトSESと判断しやすい材料になります。

さらに、

「現在の待機率はどの程度ですか?」

も聞いてください。

数字を曖昧にしたり、

「そこは気にしなくて大丈夫です」

と濁す会社は注意が必要です。

ホワイトSESでは、

  • 待機率公開
  • 待機中も給与保証
  • 学習支援あり

など、透明性を重視している企業が多いです。

社員口コミが悪い

OpenWorkなどの口コミは参考になります。

特に以下が多い場合は注意です。

  • 案件ガチャ
  • 放置
  • 給与が低い
  • 営業都合配属

ただし口コミだけで判断は危険です。

重要なのは、「複数サイトで同じ傾向があるか」です。

面接で確認すべき質問

SES 転職では、面接が最重要です。

特に以下は必ず確認しましょう。

案件選択制度はありますか?

案件を自分で選べるかは重要です。

営業主導だと、望まない案件へ行く可能性があります。

理想は、

  • 複数案件提示
  • 面談前確認
  • 拒否可能

の3点があることです。

待機時給与は100%支給ですか?

ここは絶対に確認しましょう。

ブラックSESでは、

  • 待機で基本給のみ
  • 手当カット
  • 賞与査定悪化

が起こります。

還元率は公開していますか?

ホワイトSESほど透明性があります。

逆に、

「そこは企業秘密です」

だけで終わる会社は慎重に見た方がよいです。

客先変更頻度はどの程度ですか?

短期案件ばかりだと、現場が頻繁に変わります。

結果として、

  • スキルが積み上がらない
  • 人間関係が毎回リセット
  • 精神的に疲弊

しやすいです。

帰社日はありますか?

帰社日が悪いわけではありません。

ただし毎月強制参加・休日開催などは危険です。

目的も確認しましょう。

  • 技術共有
  • 勉強会
  • 面談

なら健全です。

ホワイトSESの特徴

単価連動制

ホワイトSESは透明性があります。

例えば、

  • 単価公開
  • 還元率公開
  • 昇給基準公開

などです。

エンジニア側も納得感があります。

案件選択可能

キャリア重視の会社は、案件選択制度があります。

例えば、

  • Javaをやりたい
  • AWS案件へ行きたい
  • 上流工程を経験したい

など希望を出せます。

待機給与保証

待機は会社都合なので、給与保証がある会社は信頼できます。

むしろ、

「待機中は勉強してください」

と支援してくれる企業もあります。

エンジニア主導文化

ホワイトSESでは、技術責任者に発言力があります。

例えば、

  • 技術勉強会
  • LT会
  • 社内Wiki
  • 資格補助

が整っています。

営業だけで回っている会社とは空気感が違います。

ブラックSESに入ってしまった時の対処法

転職活動を始める

我慢し続ける必要はありません。

特に、

  • スキルが積めない
  • 精神的に辛い
  • 将来が不安

なら早めに動いた方がよいです。

SES経験自体は転職で不利になりません。

スキルシート整理

SESではスキルシートが重要です。

以下を整理しましょう。

  • 使用技術
  • 担当工程
  • チーム規模
  • 改善実績

数字ベースで書けると強いです。

自社開発へ移る方法

いきなり有名企業を狙う必要はありません。

まずは、

  • 受託開発
  • Web系SES
  • スタートアップ

なども選択肢です。

GitHubや個人開発があると評価されやすくなります。

転職エージェント活用

SES業界に詳しいエージェントを使うと、内部情報が分かります。

例えば、

  • 待機率
  • 離職率
  • 案件傾向

を把握している場合があります。

よくある質問(FAQ)

SESは全部ブラックですか?

いいえ。

SES=ブラックではありません。

実際には、

  • 高還元SES
  • エンジニア主導SES
  • 上流案件中心SES

など優良企業も存在します。

重要なのは「ブラックSES 見分け方」を知ることです。

ブラックSESは未経験でも危険?

未経験ほど危険です。

理由は、業界知識がない状態だと、

  • 案件の良し悪し
  • 技術価値
  • キャリア形成

を判断しづらいためです。

そのため面接で必ず確認しましょう。

SESの還元率は何%が普通?

SES 還元率は、多くの企業で60〜70%台を目安として語られることがあります。

ただし注意したいのは、還元率には業界共通の計算基準がないという点です。

例えば企業によって、

  • 社会保険料込み
  • 交通費込み
  • 賞与込み
  • 会社負担分込み

など、計算方法が異なります。

そのため、単純に「還元率80%だから優良」とは判断できません。

重要なのは、

  • 単価公開の有無
  • 昇給制度
  • 待機時保証
  • 福利厚生
  • 案件内容

まで含めて総合的に見ることです。

面接では、以下のように確認すると実態が分かりやすいです。

「還元率の計算方法を教えていただけますか?」

ここを具体的に説明できる会社は、透明性が高い傾向があります。

客先常駐は違法ではない?

客先常駐そのものは違法ではありません。

SES業界では一般的な働き方の一つです。

ただし注意したいのは、契約形態と実際の指揮命令関係が一致しているかです。

例えば、SES契約(準委任・請負)の場合、本来はSES企業側がエンジニアを管理する必要があります。

しかし実際には、

  • 客先社員が直接指示を出す
  • 勤怠管理を客先が行う
  • 作業内容を細かく命令する

など、客先が直接指揮命令しているケースがあります。

これは、状況によっては「偽装請負」と判断される可能性があります。

そのため、

  • 契約形態
  • 指揮命令系統
  • 管理体制

は重要です。

ホワイトSESでは、

  • 営業フォロー
  • 定期面談
  • チーム参画

などが整備されていることが多く、エンジニアを放置しません。

逆に、

「現場で全部やってください」

という丸投げ型SESは注意が必要です。

まとめ

ブラックSESを避けるには、求人票だけで判断しないことが重要です。

特に以下は必ず確認しましょう。

  • 案件内容
  • SES 還元率
  • 待機給与
  • 案件選択制度
  • 客先常駐体制

SESは「やばい」と一括りにされがちですが、実際にはホワイトSESも存在します。

だからこそ重要なのは、

  • 面接で質問する
  • 口コミを調べる
  • 現場感を確認する

ことです。

焦って転職先を決めると、キャリアを遠回りする可能性があります。

「未経験歓迎」の言葉だけで判断せず、自分の市場価値を伸ばせる会社かを見極めましょう。

  • この記事を書いた人

たけし

30代インフラエンジニア。DPro卒業生。

テンプスタッフ・テクノロジー株式会社などの正社員として特定派遣やSESで働く。
炎上案件や元請けSIerプロパーのパワハラに嫌気が差し自社サービス開発企業に転職。

充実した日々を送る中で、駆け出し時代に1から仕事を教えてくれた上司や助けてくれた先輩、病んでいたとき支えてくれた仲間のおかげで今があると気づき、悩めるエンジニアたちのキャリア相談にのりはじめる。

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