「案件が選べない」
「客先常駐がつらい」
「経歴を盛れと言われた」
「このまま将来大丈夫なのか不安」
SES業界で働いていると、一度はこう感じる瞬間があります。
実際、僕自身もSES企業で働いていた頃、毎月のように「次の現場どうなるんだろう」と不安を抱えていました。
Slackは静か。営業からの連絡も遅い。突然「来月から別案件です」とだけ言われる。
正直、かなり消耗しました。
もちろん、すべてのSES企業がブラックなわけではありません。
ただ、業界構造的に“闇”が生まれやすいのも事実です。
この記事では、現役エンジニア目線で以下をリアルに解説します。
- SESの闇と言われる理由
- 案件ガチャの実態
- 偽装請負や経歴詐称のリアル
- 未経験SESが危険と言われる理由
- ホワイトSESの見分け方
- SESから抜け出す方法
「SES やめとけ」と検索してここに来た人ほど、最後まで読んでほしい内容です。
SESの闇とは?まず知っておくべき5つの問題
結論から言うと、SESの闇は「エンジニアが商品として扱われやすい構造」にあります。
特に問題になりやすいのが、以下の5つです。
案件ガチャ
SES最大の闇と言われるのが、いわゆる「案件ガチャ」です。
どの現場に入るかで、キャリアもメンタルも大きく変わります。
例えば同じJava案件でも、
- 設計経験が積める現場
- テストだけ永遠にやる現場
- ドキュメント修正しかさせてもらえない現場
この差が普通にあります。
しかも、配属前には詳細が見えません。
SES経験者の間でも、「開発経験が積めると聞いていたのに、実際はテストや資料修正が中心だった」という話はかなりよく聞きます。
現場に入るまで詳細が見えない会社も多いため、SES案件は良くも悪くも“運ゲー”になりやすいです。
多重下請け
SES業界では、多重下請け構造がかなり根深いです。
イメージするとこんな感じです。
| 階層 | 内容 |
|---|---|
| 元請け | 大手SIer |
| 二次請け | SES企業A |
| 三次請け | SES企業B |
| 四次請け | SES企業C |
| 五次請け | エンジニア |
これ、珍しくありません。
階層が深くなるほど、
- 単価が抜かれる
- 情報伝達が遅れる
- 条件が悪化する
という問題が起きます。
実際、SES経験者の中には「クライアント単価と自分の給与差に驚いた」という声も少なくありません。
もちろん会社運営コストもあります。
ただ、多重下請けになるほど、現場エンジニアの取り分が少なくなりやすい構造なのは事実です。
偽装請負
SESでよく問題になるのが「偽装請負」です。
SESは一般的に準委任契約として扱われることが多いですが、契約書の名称ではなく、実際の指揮命令関係で判断されます。
そのため現場では、
- 客先社員が直接指示
- 勤怠管理も客先
- 実質的に派遣のような状態
になっているケースもあります。
特に、客先から直接タスク指示や勤怠管理を受けている場合、偽装請負と判断されるリスクがあります。
SES経験者の間でも、
「朝会で客先PMから直接タスクを振られるのが普通だった」
という話は珍しくありません。
現場では“当たり前”になっているケースも多いですが、契約実態とのズレが問題になることがあります。
経歴詐称
SES業界のかなり闇深い部分です。
「この案件、経験3年必要だから経歴盛ろうか」
こうした話は、SES経験者の口コミでもたびたび見かけます。
特に未経験SESや微経験SESでは起きやすいです。
実際によく聞く例では、
- 運用経験 → 開発経験に変更
- テスト経験 → 設計経験追加
- 実務半年 → 実務2年
など。
SES経験者の中には、「多少盛らないと面談が通らないと言われた」というケースを語る人もいます。
ただし、もちろんすべてのSES企業ではありません。
案件獲得を優先しすぎる会社ほど起きやすい傾向があります。
自宅待機
案件が切れると「待機」になります。
ここで問題なのが、
- 給料減額
- 圧迫面談
- 毎日案件応募ノルマ
などが発生するケース。
特に待機制度が不透明なSESは注意が必要です。
待機時の給与条件は必ず確認したほうがいいです。会社都合の休業では、休業手当が問題になるケースもあります。
SES経験者の中には、
「待機期間が長引いて精神的にかなり追い込まれた」
という声もあります。
待機制度は会社ごとの差がかなり大きいです。
SESが「やめとけ」と言われる理由
結論、キャリアがコントロールしづらいからです。
ここが本当に大きい。
スキルが積み上がらない
現場次第では、単純作業だけで数年終わります。
特に多いのが、
- テストだけ
- 監視だけ
- 運用保守だけ
- 手順書作業だけ
という案件。
気づいたら「何年もいるのに市場価値が上がってない」という状態になります。
これはかなり怖いです。
キャリア形成しづらい
SESは会社都合で案件が決まりやすいです。
つまり、
- やりたい技術
- 積みたい経験
- 将来の方向性
これが一致しないことが多い。
「ReactやりたいのにCOBOL案件」みたいなことも普通にあります。
現場ガチャがある
同じ会社でも、現場によって天国と地獄です。
良い現場なら、
- 優しいPM
- 技術力高い
- リモートあり
- 成長できる
ですが、悪い現場だと、
- 怒号が飛ぶ
- 放置
- 長時間労働
- 空気最悪
本当にあります。
僕は一度、客先で毎日誰かが詰められてる現場に入ったことがあります。
朝の空気が重すぎて、駅に着くだけで胃が痛かったです。
評価制度が曖昧
SESは「単価」で評価されやすいです。
つまり、
- 技術力
- 成果
- 改善提案
よりも、
- 稼働率
- 単価
- 客先評価
が重視されるケースがあります。
そのため、「頑張っても評価されない」と感じやすいです。
精神的に消耗しやすい
これが一番きつい人も多いです。
- 帰属意識がない
- 常にアウェー
- 人間関係リセット
- 将来が見えない
SESの客先常駐は、想像以上に孤独です。
「自社に戻っても誰も現場理解してない」
これ、かなりあります。
実際にSESで起きやすいトラブル
ここはかなりリアル寄りに書きます。
SES経験者なら「あるある…」となるはずです。
面談でスキルを盛らされた
営業:「この案件、基本設計経験あることにしましょう」
最初は断ろうと思いました。
でも未経験に近かった当時は、
「断ったら案件決まらないかも…」
という不安がありました。
結果、面談で冷や汗をかきました。
これは本当に精神的につらいです。
聞いていた案件と違った
「開発案件です」と聞いて入場。
実際は、
- ドキュメント整理
- テスト
- 問い合わせ対応
ばかり。
しかも営業は、
「現場入ってから変わったんですよ」
と言うだけ。
SESでは割とあります。
常駐先が頻繁に変わる
半年ごとに現場変更。
ひどいと3ヶ月。
毎回、
- 人間関係リセット
- 環境変更
- キャッチアップ
これを繰り返します。
慣れるまでが本当に疲れます。
放置される
客先常駐でありがちなのが“孤立”。
初日にPCだけ渡されて、
「適当にWiki見てください」
で終わる。
誰にも聞けない。
かなりしんどいです。
帰属意識がなくなる
SESあるあるです。
客先では「外部の人」。
自社でも「現場の人」。
どこにも所属感がない。
これ、地味にメンタル削られます。
逆にSESでもホワイト企業はある?
あります。
ただし、かなり見極めが重要です。
案件選択制
良いSES企業は、案件をエンジニアに選ばせます。
逆に危険なのは、
- 強制アサイン
- 詳細非公開
- 面談前まで内容不明
こういう会社。
単価連動
単価連動型は比較的透明性があります。
例えば、
| 単価 | 年収目安 |
|---|---|
| 50万円 | 350〜450万円 |
| 70万円 | 500〜650万円 |
| 90万円 | 700万円以上 |
もちろん会社によりますが、「単価開示しているSES」はかなり健全寄りです。
上流案件あり
ずっとテストだけだと危険です。
良いSESは、
- 設計
- 要件定義
- リーダー経験
などの機会があります。
待機保証あり
待機100%保証はかなり重要。
ここ削る会社は要注意です。
エンジニアファースト
本当に良いSESは、
- キャリア相談できる
- 無理な案件断れる
- 学習支援ある
- 定期フォローある
など、かなり違います。
営業の質で会社のレベルが見えることも多いです。
SESに向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 色々な現場を経験したい | 1社で腰を据えて働きたい |
| 環境変化に強い | 人間関係変化が苦手 |
| コミュ力高め | 指示待ちタイプ |
| 自主学習できる | 受け身になりやすい |
| 将来的に独立したい | 安定志向が強い |
SESは「自走力」がかなり求められます。
逆に受け身だと、かなり消耗しやすいです。
SESから抜け出す方法
「このままでいいのかな」と思っているなら、早めに動くのは大事です。
年齢が上がるほど、キャリアチェンジは難しくなります。
自社開発へ転職
人気が高いです。
理由は、
- 自社サービスに関われる
- ノウハウ蓄積される
- 帰属意識ある
ため。
ただし競争率は高めです。
社内SE
安定重視ならかなりおすすめ。
- 客先常駐なし
- 社内コミュニケーション中心
- ワークライフバランス良い
企業も多いです。
受託開発
受託はSESと違い、「チーム開発感」が強いです。
設計経験も積みやすい。
ポートフォリオ作成
未経験SESから抜けたいなら重要です。
GitHubだけでもかなり違います。
おすすめは、
- CRUDアプリ
- API連携
- Docker構築
- CI/CD導入
など。
「自走できる人」は評価されやすいです。
スキルアップ方法
おすすめは以下。
- Udemy
- 技術ブログ
- 個人開発
- GitHub
- AWS学習
- 基本情報・応用情報
現場だけに頼ると危険です。
僕自身、「現場で学べるだろ」と思っていた時期がありました。
でも結局、成長したのは業務外で手を動かした時でした。
FAQ
SESは違法ですか?
SES自体は違法ではありません。
ただし、
- 偽装請負
- 違法派遣
- 不適切な指揮命令
などが発生すると問題になります。
SESと派遣の違いは?
大きな違いは契約形態です。
| 項目 | SES | 派遣 |
|---|---|---|
| 契約 | 準委任 | 派遣契約 |
| 指揮命令 | SES会社 | 派遣先 |
| 働き方 | 客先常駐多い | 客先勤務 |
ただ、現場では曖昧になっているケースもあります。
SESはなぜやめとけと言われる?
主に以下です。
- 案件ガチャ
- キャリア不透明
- 多重下請け
- 精神的負担
- スキル停滞
特に「何を積めるか」が運になりやすい点が大きいです。
未経験でSESは危険?
会社次第です。
ただし未経験歓迎SESの中には、
- 研修ほぼなし
- 即常駐
- 経歴詐称
- ブラック案件
も存在します。
「未経験歓迎すぎる会社」は慎重に見たほうがいいです。
ホワイトSESの見分け方は?
以下を確認してください。
- 案件選択制
- 単価開示
- 待機保証
- 自社エンジニア比率
- 上流案件割合
- 営業との距離感
特に「案件を断れるか」はかなり重要です。
まとめ|SESで消耗しないために大切なこと
SESは全部が悪ではありません。
実際、良いSES企業もあります。
ただ、業界構造的に、
- 案件ガチャ
- 多重下請け
- 偽装請負
- 経歴詐称
- 客先常駐疲れ
などが起きやすいのは事実です。
特に未経験SESは、「とりあえず入ればOK」で選ぶとかなり危険です。
大事なのは、
- 会社選び
- 営業の質
- 案件内容
- キャリア設計
この4つ。
そして一番大切なのは、「市場価値が積み上がる環境か」を見ることです。
SES業界全体の“ブラック率”を示す公的データはありません。
ただし、案件ガチャや多重下請けなど、ブラック化しやすい構造があるのは事実です。
もし今、
- 毎日つらい
- 将来が不安
- 成長実感がない
なら、一度キャリアを見直してもいいと思います。
環境が変わるだけで、エンジニアとしての働きやすさはかなり変わります。
実際、SESから、
- 自社開発
- 社内SE
- 受託開発
へ転職して、「精神的にかなり楽になった」という人も少なくありません。
無理に我慢し続ける必要はありません。
エンジニアは、環境によってキャリアもメンタルも大きく変わります。