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【Oracle Silver DBA合格ガイド】1Z0-082-JPN勉強法・SQL試験との違いまで完全網羅!

「Oracle Silver DBAって、実際どれくらい難しいの?」「SQLとどう違うの?」「独学で合格できる?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではOracle Master Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)の合格を目指すための勉強法や、試験内容、SQL試験との違い、そしてキャリアに活かす方法までを徹底解説します。

未経験から合格を勝ち取った筆者の実体験も交えながら、わかりやすく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください!

私自身、若手インフラエンジニアのころSIerのOracle Database構築案件に関わることになった際、Oracle DatabaseはMySQLやPostgreSQLなどと勝手が全然違って戸惑ったことがあり、いちから勉強を始めた苦い経験があります。

なお、自社の営業は「MySQLやPostgreSQLもOracle Databaseも同じDBなんでしょ。Oracle Databaseの経験なくても他のDB触ったことあるならへーきへーき」と言って私を前述の案件に参画させた模様。うーん無能。

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)って何?まずは基礎から理解しよう

Oracle Masterとは?資格の種類と役割

Oracle Masterとは、Oracle社が公式に認定しているデータベース技術者向けの資格です。

この資格は、企業のITインフラの中核を担う「Oracle Database」を中心に、知識とスキルを証明するためのものです。

現在、日本国内では「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」という4つのランクがあり、それぞれ技術力や実務経験に応じた内容になっています。

最初のステップとなる「Bronze」は、SQLや基本的なデータベースの知識を問う内容。

一方、「Silver」以上になると、より専門的で実践的なスキルが求められます。

Silver以上の資格を取得することで、データベースの設計・運用・管理に関する実力があることを証明できるため、企業からの信頼も高まります。

Oracle Masterは単なる資格にとどまらず、技術者としてのキャリアのステップアップに直結するツールです。

また、海外でも通用する技術認定として評価されているため、グローバルに活躍したい方にもおすすめです。

特にエンジニア不足が叫ばれる現在、Oracle資格を持っていることで採用や昇進の場面で有利になることもあります。

つまり、Oracle Masterは「学んだ知識の証明」であると同時に、「キャリアを切り開く武器」でもあるのです。

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)の位置づけと難易度

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)は、Oracleデータベースの管理者として必要な知識とスキルを問う中級レベルの資格です。

位置づけとしては、入門レベルの「Bronze」を終えた後に進む資格で、データベースの構成、インストール、管理、パフォーマンス監視、バックアップ、リカバリなど、運用に直結する技術が対象となっています。

難易度については、初学者にとってはやや高めですが、しっかりと計画的に学習すれば十分に合格は可能です。

特に実務経験がある方にとっては、「あ、これ職場でやってるやつだ」と感じられるような内容が多く、理解も深まりやすいのが特徴です。

ただし、SQLやデータベースの基礎ができていないと苦戦する可能性もあるため、Bronzeレベルの内容をしっかりマスターしてからSilverに臨むのがおすすめです。

また、試験はすべて日本語で出題されますが、専門用語が多いため、それぞれの用語の意味を正確に理解しておくことも重要です。

この資格を取得することで、DBA(データベースアドミニストレータ)としての信頼性が格段に上がり、転職や昇進の大きな武器になります。

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)試験の概要と出題範囲

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)は、「Oracle Database Administration I」という試験名で、Oracle Database 19cをベースにした内容が問われます。

出題範囲は広く、主に以下のトピックが含まれます。

  • Oracleデータベースの構成要素とアーキテクチャの理解
  • データベースのインストールと設定
  • スキーマオブジェクトの管理(テーブル、インデックス、制約など)
  • データ移行とデータポンプの活用
  • ユーザーと権限の管理
  • メモリやストレージの設定とパフォーマンスチューニング
  • バックアップとリカバリ戦略(RMAN含む)

これらはすべて、実際のDBA業務に密接に関わる分野であり、机上の知識だけでなく「どう使うか」という実践的な観点からも問われます。

出題形式は選択問題(多肢選択式)で、合格するにはOracleが定めるスコア以上の正答率が必要です。

正確な出題数はOracle公式には明記されていませんが、一般的に60問前後が出題され、試験時間は150分です。

出題範囲が広いため、しっかりと学習計画を立て、優先順位をつけて学んでいくことが大切です。

試験の形式と合格ラインについて

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)の試験は、ピアソンVUEを通じて実施されるCBT(Computer Based Testing)方式で行われます。

出題はすべて選択式で、マークシート方式ではなく、パソコン上でクリックして選択するスタイルです。

英語版ではなく、日本語での受験が可能なので、英語が苦手な方でも安心して受験できます。

試験時間は120分問題数は72問で、非公開ながら合格ラインは約60%前後とされています。

ただし、問題ごとに配点が異なる可能性があるため、単純な得点計算だけでは測れません。

また、すべての問題に答えなければならない義務はありませんが、未回答は自動的に不正解扱いとなるため、時間配分には注意が必要です。

分からない問題は一旦飛ばして、最後に戻って見直すスタイルが有効です。

試験終了後すぐに、合否の結果が画面に表示されるので、その場で結果を確認できます。

試験後にはスコアレポートもダウンロード可能です。

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)資格を取得するメリットとは?

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)資格を取得する最大のメリットは、「即戦力」としてのスキル証明になることです。

データベース管理業務は、企業の基幹システムを支える重要なポジションであり、その信頼性を裏付ける資格があることで、採用担当者や上司からの評価が大きく変わります。

また、資格を取得することで、自分の知識や経験に自信が持てるようになり、技術者としての成長意欲も高まります。

特に中小企業やベンチャー企業では、Oracleの知識を持っている人材が少ないため、非常に重宝される傾向にあります。

年収面でも、Oracle資格を保有していることで年収が50万円以上アップしたという声もあります。

IT業界では「資格がある=価値がある」と認識されやすく、昇進・昇格の要件として導入している企業も増えています。

さらに、Silver資格を取得することで、次のステップであるGoldやPlatinumへの道が開かれ、より高いレベルの技術と報酬を得るチャンスが広がります。

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)合格者が語る!おすすめの勉強法

教材選びのポイントとおすすめ書籍

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)合格するためには、まず適切な教材を選ぶことが最初の一歩です。

書店やネット上にはたくさんの参考書が出回っていますが、すべてがこの試験に対応しているわけではありません。

そのため、ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)かどうかを必ず確認しましょう。

おすすめの書籍としては、まず「オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I」が鉄板です。

この本は出題範囲をしっかりカバーしており、図解や用語解説も豊富なので、初心者でも安心して読み進めることができます。

また、巻末には模擬問題も収録されており、本番に近い形式での演習が可能です。

それ以外には、公式のOracleドキュメントや、秀和システムから出版されているOracle関連書籍もおすすめです。

ただし、公式ドキュメントは情報量が多く、初心者には少しハードルが高いかもしれません。参考書と組み合わせて使うのが効果的です。

教材を選ぶときは、「網羅性」「わかりやすさ」「最新版への対応」の3点を重視すると失敗しません。

また、YouTubeやUdemyの講座も併用すれば、視覚的に理解が深まるので効果的です。

Oracle公式ドキュメントの活用法

Oracle社が提供する公式ドキュメントは、試験対策において非常に強力な武器になります。

特にSilver DBAレベルになると、設定や管理に関する細かい仕様や手順を問われるため、正確な情報を得るには公式資料が一番確実です。

まず活用すべきはOracle Database 19cの「Administrator’s Guide」です。

これはDBAのためのガイドで、データベースのインストールから構成、バックアップ、リカバリまで網羅されています。

何度も読み返すと良いでしょう。

次に、「SQL Language Reference」も重要です。

スキーマオブジェクトやデータ定義、制約の記述方法など、SQLの構文に関する詳細が載っており、知識の裏付けになります。

試験問題では「正しい構文を選べ」といった問題も出るため、文法の確認には必須です。

ドキュメントはすべて無料でOracle公式サイトから閲覧・ダウンロード可能です。

英語版が基本ですが、Google翻訳などを使えば問題ありません。

ポイントは、ただ読むのではなく、実際に手を動かして内容を検証すること

これにより、知識がしっかり定着します。

模擬試験と問題演習の活かし方

試験に合格するためには、インプットだけでなくアウトプットの練習も欠かせません。

つまり、模擬試験や問題演習を通じて「知識を使える状態にする」ことが重要です。

おすすめなのは、市販の模擬問題集や、Web上で提供されている無料の問題演習サイトです。

たとえば「Ping-t」や「Oracle学習部屋」といったサイトでは、実際の出題傾向に近い問題が多数掲載されており、繰り返し解くことで理解が深まります。

演習問題を解く際は、単に正解・不正解を確認するのではなく、なぜその答えになるのかを必ず確認するクセをつけましょう。

間違えた問題はノートにまとめて、繰り返し見直すことで弱点克服につながります。

また、模擬試験を本番同様の制限時間(120分)で解くことで、時間配分の感覚を身につけることができます。

時間が足りなくなる人も多いので、解答スピードも意識して練習しておきましょう。

最後に、本番に向けて「模擬試験で8割取れるようになる」ことを目標にするのが理想です。

本番の出題は模擬と似ていても言い回しが変わることが多いので、応用力が求められます。

スケジュール管理と学習計画の立て方

効率よく合格を目指すには、計画的なスケジュール管理がカギです。

やみくもに勉強しても非効率なので、「いつまでに何をするか」を具体的に決めて進めましょう。

まず、目安としては1日1〜2時間、約2〜3ヶ月の学習時間を確保できれば、合格は十分に目指せます。

週末にまとめて学習するタイプの人は、平日は軽く復習だけでもして、知識を忘れないようにします。

スケジュールの立て方としては、以下のようなステップがおすすめです。

  1. 1週目〜2週目:基礎理解と教材の一読
  2. 3週目〜5週目:出題範囲ごとの重点学習と実機演習
  3. 6週目〜7週目:模擬問題演習+間違いノート作成
  4. 8週目:模擬試験→弱点見直し→本番対策

特に「間違いノート」を作ることで、どこが苦手なのか一目でわかるようになります。

苦手分野を重点的に潰していくことで、得点力が一気に上がります。

また、Googleカレンダーや学習管理アプリ(Studyplusなど)を使って、日々の進捗を記録していくとモチベーションの維持にもつながります。

自宅では集中できない場合、勉強カフェなど有料の自習室や図書館を活用するのもおすすめです。

独学でも合格可能?通信講座や研修との違い

結論から言うと、ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)は独学でも十分に合格可能な資格です。

実際、多くの受験者が市販の書籍と無料の模擬試験を使って、独学で合格しています。

ただし、独学には「理解できないところを聞けない」「モチベーションが続かない」というデメリットもあります。

そのため、完全な初心者やデータベース未経験者には、通信講座や研修の利用もおすすめです。

たとえば、SchooやUdemyなどでは、Oracleに特化したオンライン講座が提供されています。

費用は1万円前後で、動画での解説があるため、文章よりも視覚的に理解したい人にはピッタリです。

また、オラクル社が認定しているトレーニングコースもあります。

こちらは値段が高めですが、実機を使った演習や講師による解説が受けられるので、短期間で集中して学びたい人に適しています。

自分のスタイルや予算に応じて、独学と講座をうまく組み合わせるのが合格への近道です。

【実体験ベース】合格までの学習ステップを大公開

初心者でも大丈夫!学習の流れを把握しよう

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)の学習は、データベースの経験がない初心者でも正しい手順を踏めば確実に合格に近づけます。

まず大切なのは、「学習の流れを事前に把握すること」。

試験範囲が広いため、やみくもに勉強を始めると挫折しがちです。

まず最初のステップは、出題範囲を全体的に把握すること。

公式サイトや教材の目次をざっと読んで、どんな内容が問われるのかを把握します。

その後、以下のような流れで学習を進めていくのがおすすめです。

  1. 概要の理解(1〜2週間):データベースの基本構造やアーキテクチャをざっくりと掴む。
  2. 分野ごとの学習(3〜6週間):メモリ管理、ストレージ、ユーザー管理、バックアップなどを1つずつ深掘り。
  3. 実機演習とSQLの復習(並行して):Oracle環境を構築して実際にコマンドを試しながら理解を深める。
  4. 模擬試験と過去問演習(2〜3週間):得点力を上げるためにアウトプット中心に切り替える。
  5. 直前総復習(1週間):弱点の見直しと本番に向けた最終チェック。

初心者が最もつまずきやすいのは「用語の多さ」と「概念の抽象性」です。

たとえば、SGAやPGA、インスタンスといった用語は理解しづらいですが、図解や例え話を使って頭の中にイメージを作ると一気にわかりやすくなります。

「わからないことがあっても焦らない」ことが大事です。一歩ずつ、着実に知識を積み上げていきましょう。

実務未経験者のためのSQL・DB基礎対策

実務未経験者がORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)に挑戦する場合、まず乗り越えるべきハードルはSQLの理解です。

SQLはデータベース操作の基本であり、Silver試験でもテーブル操作やデータ定義、制約などが問われます。

もしSQLが苦手、もしくは未経験であれば、Oracle Master Bronze(1Z0-071)の範囲を先に勉強するのがおすすめです。

最初は、「SELECT文」「INSERT文」「UPDATE文」「DELETE文」といった基本的な文法から始めましょう。

それぞれの文法を実際にOracle環境で試してみることで、理解が深まります。

特に重要なのは、WHERE句の条件指定やJOINの使い方。これらはSilver試験にも応用として出題されることがあります。

次に、データベースの基本概念(リレーショナルモデル、正規化、スキーマ構造など)も押さえておくと、後の学習がスムーズになります。

市販のSQL入門書や、Progate、ドットインストールなどの無料教材を活用して、楽しく学んでいきましょう。

SQLが理解できてくると、「データベースの中で何が起きているか」が見えるようになってきます。

これはSilverレベルの運用管理を学ぶ際にも大きな助けになります。

Oracle環境構築で理解を深めよう

学習の中でも特に効果的なのが、実際にOracleの環境を構築して手を動かすことです。

テキストだけで理解するのは限界があり、実機を操作することで知識が経験に変わります。

Oracleの学習用環境としては、利用可能リソースや機能に制限を設けた形で提供される「Oracle Database 19c Express Edition(XE)」が無料(XEは無償版という意味)で利用でき、WindowsやLinuxに簡単にインストール可能です。

また、仮想環境が用意できる方は、「Oracle VM VirtualBox」にOracle Linuxをインストールして環境を作ると、本番に近い実機演習ができます。

実際の環境でやっておきたい操作例は以下の通りです。

  • ユーザー作成とロール付与
  • テーブル作成、インデックス作成、制約の追加
  • バックアップ(RMAN使用)とリカバリ操作
  • インスタンスの起動・停止
  • メモリやストレージの設定確認

これらを手を動かして体験することで、試験の問題に対しても「これやったことある!」という感覚で答えられるようになります。

注意点としては、Oracle製品はインストールが少し複雑なので、最初は公式マニュアルや解説サイトを参考に進めましょう。

慣れてくると、トラブルシューティング力も自然に身についてきます。

弱点克服のためのアウトプット学習法

勉強を進めていく中で、「理解できているはずなのに問題が解けない」という壁にぶつかることがあります。

これは、インプット(読む・聞く)だけで終わっていて、アウトプット(使う・書く)が不足している証拠です。

この壁を乗り越えるには、「自分の言葉で説明する」「図にする」「誰かに教える」というアウトプット学習が効果的です。

例えば、ある機能について学んだら、「これはこういう仕組みで、こう使う」とノートにまとめて説明文を書いてみましょう。

理解があいまいな部分がすぐに見えてきます。

また、問題集を解いたあとに、なぜその答えになるのかを論理的に説明することを習慣にすると、理解が深まるだけでなく記憶にも定着します。

さらに効果的なのが「仮想講義法」。

自分が講師になったつもりで、学んだ内容を空の部屋で誰かに教えるように話してみます。

声に出して説明することで、記憶と論理の回路が強化されます。

SESでの客先常駐メインのIT企業では、帰社日に勉強会を開催している(私の前職がそのタイプ)ところもあるので、そういった場を活用してアウトプットするのも効果的。

知識は使ってこそ身につくものです。

アウトプットを意識した勉強法で、知識を“合格レベルのスキル”に変えていきましょう。

本番直前の過ごし方と心構え

試験直前の1週間は、知識を広げるよりも「整理」と「確認」に集中しましょう。

新しいことを覚えるのではなく、今ある知識を取りこぼさないように仕上げていく段階です。

この時期におすすめなのは、自分で作ったまとめノートの見直しです。

特に「よく間違える箇所」「曖昧な用語」「理解に時間がかかった分野」にフォーカスして、再確認します。

時間が許すなら、模擬試験を1セット解いて、感覚を掴んでおくのも良いでしょう。

また、試験当日は集中力が何より大切です。

試験前日は夜更かしせず、早めに寝ることをおすすめします。

当日は、余裕を持って会場または自宅のテスト環境に向かうこと

焦りや緊張は実力を発揮する妨げになるため、深呼吸してリラックスすることが大切です。

心構えとしては、「満点を取る必要はない。6〜7割で合格できる」と割り切ること。

すべての問題に完璧に答えようとするより、「取れる問題を確実に取る」ことが合格への鍵です。

【比較してわかる】DBA(1Z0-082)とSQL(1Z0-071)の違いとは?

試験の目的と対象スキルの違い

Oracleの資格にはいくつかの種類がありますが、中でもよく比較されるのが「ORACLE MASTER silver SQL 2019 (1Z0-071-JPN)」と「ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN):Oracle Database Administration I」の2つです。

この2つは似ているようで大きく異なり、それぞれの試験が目指すスキルと目的が異なります。

ORACLE MASTER silver SQL 2019 (1Z0-071-JPN)は、SQLの基本操作と構文に特化した試験です。

主に「データベースを操作する側」の技術を評価するもので、テーブルの作成、データの挿入・削除・更新、クエリの作成、関数の利用など、アプリケーション開発者やデータアナリストにも役立つ内容です。

一方、ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)は、データベースそのものを「管理・運用」するためのスキルを問う試験です。

インストールや構成管理、バックアップとリカバリ、メモリ設定、ユーザー管理など、まさにDBA(データベース管理者)のための内容になっています。

簡単に言えば、

  • 1Z0-071:データを「使う」ための知識
  • 1Z0-082:データベースを「支える」ための知識

と考えるとイメージしやすいでしょう。

出題内容の違いとそれぞれの難易度

出題される内容を見ても、この2つの試験は大きく異なります。

以下の表に、ざっくりとした出題範囲の違いをまとめてみました。

項目1Z0-071(SQL)1Z0-082(DBA)
メインテーマSQLの基礎文法・応用データベースの管理と運用全般
出題形式多肢選択式(60問前後)多肢選択式(60問前後)
学習の難易度初学者向け中級レベル
必要な前提知識特になし(SQL初心者でも可)SQL基礎+システム・DB基礎があると望ましい
実務との関連アプリ開発、データ分析システム管理、サーバー構築、保守運用

1Z0-071のほうが難易度は低めですが、文法や構文の正確な理解が求められるため、ケアレスミスには注意が必要です。

一方の1Z0-082は、範囲が広くシステム全体を俯瞰する知識が必要になるため、初心者にとってはややハードルが高いと感じるかもしれません。

それでも、1Z0-071を先に学ぶことで、1Z0-082の理解もスムーズになるため、順番を意識して学ぶと良いでしょう。

求められる実務経験・前提知識の差

1Z0-071(SQL)は、基本的には未経験でも学べる内容になっており、特別なIT知識や実務経験は必要ありません。

これからIT業界に入ろうという方や、他業種からの転職を目指す方にもおすすめです。

それに対して、1Z0-082(Silver DBA)は、多少なりともITインフラやシステム管理の知識があると有利です。

実務経験がなくても学習は可能ですが、用語や操作の前提知識があるかどうかで、理解のスピードに差が出てきます。

また、1Z0-082(DBA)試験では、RMAN(Recovery Manager)やOracleインスタンスの起動・停止、構成ファイルの理解など、実際の運用現場で必要な作業に関する問題が出題されます。

実機環境で試す経験があると、より記憶にも残りやすくなります。

したがって、学習を始める前に自分のレベルを確認し、必要であれば先に基本的なDBの仕組みやSQLからスタートするのが良いでしょう。

どちらを先に受けるべき?適切な順番

Oracle資格をこれから取得する方がよく悩むのが、「1Z0-071(SQL)と1Z0-082(DBA)のどちらから受けるべきか?」という点です。

結論から言えば、1Z0-071を先に受けるのが圧倒的におすすめです。

その理由は以下の通りです:

  • SQLは1Z0-082(DBA)の出題範囲の一部でもあるため、先に習得しておくことで後が楽になる
  • SQLの理解がないと、1Z0-082(DBA)の内容(スキーマ管理、データ抽出など)が難しく感じる
  • 初学者が1Z0-082(DBA)から始めると、用語や概念に圧倒されて挫折しやすい

1Z0-071(SQL)→ 1Z0-082(Silver DBA)受験 → Silver認定

という流れが一般的で、学習効果やモチベーションの維持にも適しています。

取得後に広がるキャリアパスの違い

この2つの資格を取得した後に、どんなキャリアパスが待っているのかも大きな違いです。

まず、1Z0-071(SQL)を取得すると、データベース開発者やデータアナリスト、業務アプリケーションエンジニアなど、データを扱う職種への扉が開きます。

SQLはほとんどのデータベース製品で共通して使えるため、Oracleに限らず汎用性が高く、転職市場でも評価されやすいスキルです。

一方で、1Z0-082(DBA)を取得すると、インフラ系エンジニアやDBA、社内SEなどの運用管理職への道が開けます。

特に大手企業では、Oracle Databaseを中心にした業務システムが多く、Silver DBA資格を持っていると即戦力として採用される可能性が高まります。

さらに、Silverの上位資格である「Gold」や「Platinum」へとステップアップすることで、プロジェクトリーダーやITアーキテクトなど、より高いレベルの職種も視野に入ってきます。

自分が「データを扱う仕事がしたいのか」「システム全体を管理したいのか」によって、どちらの資格を優先するかを選ぶと良いでしょう。

Oracle Silver DBAの申し込み方法と2025年最新受験料まとめ

試験概要と受験料(2025年4月時点)

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)は、Oracle Databaseの運用管理スキルを証明する資格です。

2025年4月現在の試験概要は以下の通りです。

項目内容
試験番号1Z0-082-JPN
試験名Oracle Database Administration I
試験時間120分
出題数72問
合格ライン60%
出題形式CBT(コンピュータベースの選択問題)
受験料34,300 円(税抜)

※受験料は2022年12月1日より改定されました 。

申し込み方法と受験の流れ

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)の試験は、ピアソンVUEを通じて申し込むことができます。

申し込みから受験までの一般的な流れは以下の通りです。

  1. Oracleアカウントの作成
    Oracleの公式サイトでアカウントを作成します。
  2. ピアソンVUEアカウントの作成
    ピアソンVUEのサイトでアカウントを作成し、Oracleアカウントと連携させます。
  3. 試験の予約
    ピアソンVUEのサイトで試験を選択し、希望する試験会場や日時を指定して予約します。
  4. 受験料の支払い
    クレジットカードや受験チケット(バウチャー)で受験料を支払います。
  5. 試験当日
    指定した試験会場で受験します。身分証明書(写真付き)を2点持参する必要があります。

なお、試験は全国のピアソンVUE公認試験会場で受験可能です。

試験会場の一覧や詳細は、ピアソンVUEの公式サイトで確認できます 。

再受験無料キャンペーンの活用法

2025年3月1日から5月31日までの期間中、Oracle認定試験の再受験無料キャンペーンが実施されています。

このキャンペーンを利用することで、万が一1回目の試験に不合格だった場合でも、無料で再受験が可能です。

キャンペーンを利用するには、試験予約時にプロモーションコード「RETAKE25JP」を入力する必要があります。

詳細はピアソンVUEのキャンペーンページで確認できます 。

Oracle資格を武器に!キャリアアップの具体的な活用法

転職市場での評価と需要

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)の資格は、IT業界の中でも特にインフラ分野やデータベース関連職種での強力なアピールポイントになります。

なぜなら、多くの企業が業務基幹システムや大規模アプリケーションでOracle Databaseを利用しており、その運用を任せられる人材を常に求めているからです。

転職サイトの求人を検索してみると、「Oracleの知識必須」や「DBA経験者歓迎」というキーワードが多く見られます。

実務経験に加えて、Silver以上の資格を持っていることで「即戦力」として判断される傾向があります。

特に、ミドルウェア運用やクラウド移行プロジェクトでの需要が高まっており、AWSやAzureと組み合わせたハイブリッドスキルも評価されています。

また、資格を持っていること自体が「学習意欲の高さ」や「自己管理能力」の証明になるため、未経験からインフラ系職種へ転職したい人にも有利に働きます。

Oracle資格保有者の年収相場

Oracle資格を持っていると、年収面でのアップも大いに期待できます。

とくにORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)を保有していると、次のような年収レンジが見込めるとされています(2025年現在の求人情報ベース)。

職種平均年収(目安)
インフラエンジニア(Oracle未経験)350万円〜450万円
DBA(Oracle Silver保有)450万円〜650万円
上級DBA・DBアーキテクト700万円〜900万円

資格を取得しただけで即座に年収が大きく跳ね上がるわけではありませんが、「転職の選択肢が増える」「昇給のきっかけになる」といった形でじわじわと効果が出てきます。

また、フリーランスや業務委託として働く場合でも、資格を提示することで単価交渉を有利に進められるケースがあります。

さらに、上位資格(Gold、Platinum)を取得すれば、専門性が一気に上がるため、年収1,000万円以上を目指す道も現実的です。

他のIT資格との組み合わせ方

ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)だけでも十分に強力な資格ですが、他の資格と組み合わせることでより市場価値の高いエンジニアを目指すことができます。

特におすすめなのは以下のような資格です:

  • LPIC / LinuC(Linux資格)
    → Oracle DBはLinux環境で運用されることが多く、OSレベルの知識は必須。
  • AWS認定ソリューションアーキテクト
    → クラウド環境でOracleを運用するケースが増えており、クラウドスキルとの組み合わせは強力。
  • CCNA(Ciscoネットワーク資格)
    → データベース通信やネットワーク設定の知識があるとトラブル対応力がアップ。
  • 情報処理技術者試験(応用情報など)
    → 業務要件定義やセキュリティに強くなり、上流工程にも対応できるようになる。

これらを段階的に学習・取得していくことで、「ただのDBA」から「設計・構築・運用すべてに強いエンジニア」へと成長できます。

社内昇進・部署異動のチャンスに

Oracle資格は社外だけでなく、社内キャリアアップにも大いに役立ちます

たとえば、現在はアプリ開発チームに所属している人が、Silver DBAを取得したことで社内のインフラ部門やDBAチームへの異動を希望できるようになったという事例もあります。

また、一部の企業では、Oracle資格の取得が昇進の条件になっているケースもあります。

たとえば「主任になるにはSilver以上の資格を保有していること」などの規定がある場合、取得によって昇進や給与アップが実現する可能性が高いです。

研修費用や受験費用を補助してくれる企業も多いので、上司や人事担当者に相談してみると良いでしょう。

自ら積極的に学び、資格という「見える形」でスキルを証明することで、会社内での信頼も高まります。

Silverの次は?Gold・Platinumへのステップアップ

Silver DBAを取得したら、次はその上位であるGold DBA(1Z0-083)、さらにはPlatinum DBA(実技試験含む)を目指すことができます。

これらの資格は、企業の中でも「技術リーダー」や「アーキテクト」としてのポジションを目指す人におすすめです。

Gold DBAでは、より高度なバックアップ・リカバリ戦略、セキュリティ管理、高可用性構成(RAC、Data Guard)などが出題され、資格そのものの価値も非常に高いです。

Platinumでは実機を使ったラボ形式の実技試験があり、日本国内では保有者が少なく、希少性の高い資格となっています。

これらを取得することで、社内外での信頼性が飛躍的に高まり、プロジェクトマネジメントや設計フェーズへの関与、さらには独立・フリーランスとしての道も開けます。

ステップアップの過程で得た知識と経験は、技術者人生において確かな資産になります。

まとめ:Oracle Silver DBA資格取得でキャリアアップを目指そう

Oracle Master Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)は、データベース運用管理の中核スキルを証明できる、非常に価値の高い資格です。

広範な出題範囲に圧倒されることもあるかもしれませんが、適切な学習ステップを踏むことで、初心者でも十分に合格は目指せます。

また、同じOracle資格であるSQL(1Z0-071)とは目的やスキルセットが大きく異なるため、自分のキャリアパスや目標に合わせた順番での受験が重要です。

基本的にはSQL→DBAという順での取得が学習効率も高く、多くの受験者に支持されています。

試験対策としては、公式教材や模擬試験、Oracle環境の実機演習を組み合わせて、「わかる」から「できる」へと知識を変えていくことがポイントです。

そして、合格後には転職市場でのアピール、社内昇進、さらに上位資格への挑戦など、さまざまなチャンスが広がっています。

これからOracle資格に挑戦しようとしているあなたにとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。

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  • この記事を書いた人

たけし

30代インフラエンジニア。DPro卒業生。

テンプスタッフ・テクノロジー株式会社などの正社員として特定派遣やSESで働く。
炎上案件や元請けSIerプロパーのパワハラに嫌気が差し自社サービス開発企業に転職。

充実した日々を送る中で、駆け出し時代に1から仕事を教えてくれた上司や助けてくれた先輩、病んでいたとき支えてくれた仲間のおかげで今があると気づき、悩めるエンジニアたちのキャリア相談にのりはじめる。

未経験からエンジニア転職したい方、客先常駐を辞めてサービス開発したい方にプログラミング独学法や未経験可・Web系求人探しのコツ、ブラック企業の見抜き方を紹介。

転職サポートをした10名ほどからWebエンジニアの内定報告をもらう。

-IT資格, Oracle Database, インフラエンジニア