システムやインフラの運用保守をしているインフラエンジニアが取得すると差別化でき市場価値が上がる資格ITIL4ファンデーションに最短で合格する効率的な勉強方法を解説します。
このような人におすすめ
実務未経験からエンジニアを目指す人
SIerの運用案件を獲得したいエンジニア
給料や単価をUPさせたいインフラエンジニア
ITIL4ファンデーションとは
ITIL(Information Technology Infrastructure Libraryの略。アイティルと読む。)は1989年にイギリス政府のCCTAによって公表された、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(成功事例)をまとめた書籍群です。
ITサービスマネジメントについての知識を認定する国際的な資格で有効期限は取得後3年間(更新可)です。
ITIL4はファンデーション、マネージングプロフェッショナルとストラテジックリーダー、マスターの3つのレベルに分類されており、ファンデーションは基礎レベルの位置づけ。
ITILファンデーションの最新バージョンは2019年2月28日に正式リリースされたITIL 4です。
ITIL4ファンデーションの受験料
プロメトリックから申し込んだ場合は67,793円です。
ITIL4ファンデーションの受験資格
ITIL4ファンデーションの場合は特にありません。
ITIL4ファンデーション受験申し込み方法
ITIL4ファンデーションはCBT方式(コンピューターを利用した試験)で受験します。
そのため試験終了後に合否が即座に判明します。
ITIL4ファンデーション受験はプロメトリックから申し込めます。
ITIL4ファンデーションの勉強時間・難易度・合格率
試験時間は60分で、出題数は40問(四択)。26問以上正解(正答率65%以上)で合格です。
ITIL4ファンデーション合格に必要な勉強時間は20時間程度と言われていますので1か月で合格可能。
実際に受験した感想としては、ITパスポートより難しいですが基本情報技術者試験(FE)よりは簡単です。
合格率は非公開ですが50~60%と言われています。
ITIL4ファンデーションはエンジニアの面接で評価されるのか
ITILファンデーション合格者は、特にSIerのインフラやシステム運用に関わる案件(運用設計、運用保守、運用監視、サービスデスクなど)で重宝され、転職時の面接で評価されたり派遣・SESの案件獲得時に有利となったりします。
未経験からエンジニアを目指す人や経験が浅い駆け出しエンジニアはITILファンデーションを取得しておいて損はないでしょう。
ITIL4ファンデーションの効率的勉強方法
ITIL4ファンデーション受験におすすめの入門書
ITILの入門書を購入するときはITIL4に対応しているかを確認しましょう。
ITIL4の入門書はケーススタディや豊富な図版で初心者でもわかりやすい「ITIL4の教本」がおすすめです。
ITIL4ファンデーションの試験対策本は「IT Service Management教科書」(黄色本)が有名で多くの受験生に使われています。
WEB問題集を繰り返し解くだけでも合格できますが、ITサービスマネジメントに関する基礎知識がない場合はこれらの入門書で理解を深めましょう。
ITIL4ファンデーション1か月で合格できる効率的な勉強方法
ITIL4ファンデーションはWEB問題集を繰り返し解くだけで合格できます。
おすすめのWEB問題集はPing-tで、ユーザー登録が必要ですがITILのコンテンツは無料で利用できます。
Ping-tの問題をすべて解く
間違えた問題は解説を読んで理解を深める
→私の場合はノートにまとめて通勤中や寝る前に復習しました。
分野別モードですべての問題を金(複数回正解)にする
模擬試験モードを正答率90%以上を取るまで続ける
これが個人的には最も効率的な勉強方法だと思います。
実際に私は1か月程度の勉強を経てITILファンデーションを受験し、一発合格しました。
Ping-tだけでは不安な場合はクラムメディアの問題集(有料)を購入して解くのもおすすめ。
ITIL4ファンデーションの次に取得したい資格
未経験からエンジニアを目指すのであれば、どのポジションでも評価されやすい基本情報技術者試験がいいでしょう。
また、あなたがインフラエンジニアならCCNAやLPIC(またはLinuC)レベル1、 ORACLE MASTER Bronzeを取得すると人材としての価値があがります。
システム運用管理の資格でいうと「JP1認定エンジニア」もあり、私も取得しましたが転職活動や案件獲得には役に立ちませんでしたので個人的にはおすすめしません。