近年、IT業界のグローバル化が進む中、エンジニアにとって英語力はますます重要になっています。
しかし、「エンジニアに英語なんて必要ない」「難しそう」と感じている英語苦手勢の方も多いのではないでしょうか?
中学校や高校で英語を学んでも一向に上達せず、その時勉強した単語や文法も忘れてしまったという方も多いかもしれません。
私自身も中学校や高校時代の英語教師がクソすぎて英語自体が嫌いになりました。
本記事では、エンジニアに英語力が必要な理由、英語力を身につけるメリット、そして英語が苦手で中学校や高校時代の英語の成績が悪かったあなたでも無理なく英語学習を始められる方法について詳しく解説します。
エンジニアに英語力が必要な理由
エンジニアに英語力が必要な理由は主に3つあります。
公用語が英語である
IT業界では、多くの資料や情報が英語で提供されています。
また、国際的なカンファレンスやコミュニティに参加するためにも、英語力は必須です。
最新の技術情報が掲載された論文やブログ記事は、英語で書かれていることが多いです。
海外のエンジニアと共同でプロジェクトを進める場合、英語でのコミュニケーションが必須になります。
プログラミング言語のほとんどが英語で書かれている
代表的なプログラミング言語であるJava、Python、C++などは、英語で作られています。
そのため、プログラミングコードを読むためには、英語力が必要です。
エラーメッセージやアラートは、英語で表示されます。
ライブラリやフレームワークのドキュメントは、英語で書かれています。
外国人エンジニアとの仕事をスムーズに進めるため
近年、海外企業との取引やオフショア開発が増加しています。
そのため、英語でのコミュニケーション能力は、エンジニアにとって必須スキルとなっています。
海外のクライアントと要件を調整する際に、英語で説明する必要があります。
オフショア開発チームと協力して開発を進める際、英語でのコミュニケーションが必須になります。
エンジニアが英語力を身につけるメリット
エンジニアが英語力を身につけるメリットはたくさんあります。
外国人エンジニアとの仕事がスムーズに進む
英語を話せると、外国人エンジニアや海外のクライアントとスムーズにコミュニケーションをとることができます。
海外のエンジニアと技術的な問題について議論することができます。
外国のクライアントのニーズを正確に把握することができます。
英語力があれば最新情報を早く入手できる
IT業界の最新情報は、英語で発信されることが多いです。
英語力を身につけることで、いち早く最新情報をキャッチすることができます。
海外の技術ブログやニュースサイトを読んだり、動画を見たりすることができます。
最新の技術に関する英語論文を読むことができます。
英語力があれば仕事や転職の幅が広がる
近年、英語力を求める企業が増えています。
英語力を身につけることで、海外のIT企業や外資系企業、社内公用語が英語な日本の企業へ転職することもできるでしょう。
また、海外プロジェクトへの参画など、仕事の幅が広がります。
海外のIT企業や外資系企業の日本法人で働くことができます。
海外のスタートアップ企業で働くことができます。
国際的なプロジェクトやカンファレンスに参加することができます。
英語力があれば不具合を早く解決できる
エラーメッセージやアラートは、英語で表示されることが多いです。
英語力を身につけることで、不具合の原因を早く特定することができます。
英語で書かれたエラーメッセージを理解し、問題を解決することができます。
英語で書かれた技術サポート資料を読むことができます。
プログラミングコード入力時のミスが減らせる
プログラミングコードは、英語で作られています。
英語力を身につけることで、コードの意味を理解しやすくなり、入力ミスを減らすことができます。
変数名や関数名の意味を理解し、誤った名前で記述するミスを防ぐことができます。
英語で書かれたコメントを読むことで、コードの意図を理解することができます。
エンジニアに求められる英語力の目安
エンジニアに求められる英語力の目安は、職種や勤務先によって異なりますが、一般的には以下のレベルが求められます。
TOEICであれば700点
最低英検3級+ビジネスレベルのリスニングとスピーキングができる
しかし、より高度なスキルを求められる職種や外資系企業、海外での勤務を目指す場合は、さらに高いレベルの英語力が必要となります。
エンジニアが押さえておきたい頻出単語と例文
エンジニア開発現場での頻出単語
単語 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
algorithm | アルゴリズム | This algorithm is very efficient. (このアルゴリズムは非常に効率的です。) |
API | Application Programming Interface | I used the API to connect to the database. (APIを使用してデータベースに接続しました。) |
bug | バグ | I found a bug in the code. (コードにバグを見つけました。) |
class | クラス | This class represents a user. (このクラスはユーザーを表します。) |
code | コード | I wrote the code for the new feature. (新しい機能のコードを書きました。) |
compile | コンパイル | I compiled the code and ran it. (コードをコンパイルして実行しました。) |
debug | デバッグ | I debugged the code and fixed the bug. (コードをデバッグしてバグを修正しました。) |
deploy | デプロイ | I deployed the code to the production server. (コードを本番サーバーにデプロイしました。) |
error | エラー | There is an error in the code. (コードにエラーがあります。) |
function | 関数 | I wrote a function to calculate the average. (平均を計算する関数を書きました。) |
hardware | ハードウェア | I need to upgrade the hardware. (ハードウェアをアップグレードする必要があります。) |
interface | インターフェース | This software has a user-friendly interface. (このソフトウェアは使いやすいインターフェースを持っています。) |
library | ライブラリ | I used a library to write the code. (ライブラリを使用してコードを書きました。) |
loop | ループ | I used a loop to iterate over the data. (ループを使用してデータを反復処理しました。) |
network | ネットワーク | I connected to the network. (ネットワークに接続しました。) |
object | オブジェクト | This object represents a product. (このオブジェクトは製品を表します。) |
parameter | パラメータ | I passed a parameter to the function. (関数にパラメータを渡しました。) |
software | ソフトウェア | I installed the software on my computer. (コンピュータにソフトウェアをインストールしました。) |
system | システム | I designed a new system. (新しいシステムを設計しました。) |
test | テスト | I tested the code and made sure it worked correctly. (コードをテストして、正しく動作することを確認しました。) |
variable | 変数 | I declared a variable to store the data. (データを格納する変数を宣言しました。) |
web | ウェブ | I created a website using HTML and CSS. (HTMLとCSSを使用してWebサイトを作成しました。) |
外国人エンジニアと会話するときの例文
例1:新しい機能のコードを書く
I wrote the code for the new feature to allow users to upload images.
(ユーザーが画像をアップロードできるようにする新しい機能のコードを書きました。)
例2:バグを修正する
I debugged the code and fixed the bug that was causing the application to crash.
(コードをデバッグして、アプリケーションがクラッシュする原因となっていたバグを修正しました。)
例3:海外のチームと協力してプロジェクトを進める
I am working with a team of engineers from India to develop a new product.
(インドのエンジニアチームと協力して新しい製品を開発しています。)
例4:海外の技術ブログを読む
I read a blog post about the latest trends in artificial intelligence.
(人工知能の最新動向に関するブログ記事を読みました。)
例5:英語で転職活動をする
I am preparing for a job interview at a multinational company.
(多国籍企業の面接に備えています。)
英語力を身に付けるための勉強方法
ここまで説明したとおり、エンジニアにとって英語力を身につけることは必須です。
しかし、「英語なんて苦手」「勉強する時間がない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、英語学習初心者でも無理なく英語学習を始められる方法をいくつかご紹介します。
テキストや英単語帳を使う
市販のテキストや英単語帳を使って、基礎的な英語力を身につけることができます。
自分に合ったレベルの教材を選び、毎日少しずつ学習を続けることが大切です。
TOEICを受験するのであれば、ブランクがあるならまずは中学校の範囲から学びなおすのがおすすめ。
私が大人になってから英語を学びなおしたときTOEIC200点台だったので、まずは「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」を読んで復習するところからはじめました。
TOEICで履歴書に書ける最小スコアと言われる600点を目指すなら、まずはTOEIC公式問題集と「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」を購入するのがおすすめです。
その後は自分の苦手分野に合わせて参考書や問題集を選んでいきましょう。
英語のメディアや本を毎日読む
英語のニュース記事やブログ、小説などを読むことで、自然な英語に触れることができます。
最初は簡単な文章から始め、徐々にレベルを上げていきましょう。
日本語字幕付きの海外ドラマや映画を見る
日本語字幕付きの海外ドラマや映画を見ると、楽しみながら英語に触れることができます。
慣れてきたら、字幕をオフにして英語だけで視聴してみるのも良いでしょう。
海外のYouTuberやVTuberの配信を視聴する
海外のYouTuberやホロライブを筆頭に海外で活動するVTuberの配信を視聴するのもおすすめ。
勉強目的だとつまらないので、まずは興味がある分野から英語に慣れていきましょう。
私は日本のアニメを海外ニキが視聴している動画を見てリアクションを楽しんでいます。
読み終えている技術書の原書を読む
既に読み終えている技術書の原書を読むことで、専門的な英語に触れることができます。
わからない単語は辞書で調べながら、ゆっくりと読み進めていきましょう。
英会話スクールを利用する
英会話スクールに通えば、ネイティブスピーカーと会話練習をすることができます。
スピーキングやリスニング力を向上させたい方におすすめです。
スマホアプリを利用する
英語学習用のスマホアプリは、隙間時間に気軽に学習することができます。
ゲーム感覚で学習できるアプリもあるので、楽しみながら学習することができます。
英語学習でエンジニアが挫折しないために
英語学習を始める前に、以下のポイントを意識しておくと良いでしょう。
英語を学ぶ目的を明確にする
なぜ英語を学ぶのか、目的を明確にすることで、モチベーションを維持しやすくなります。
自分の英語レベルを把握する
自分の英語レベルを把握することで、自分に合った学習方法を選ぶことができます。
勉強時間を確保する
毎日少しずつでも良いので、英語学習の時間を確保しましょう。
まずは10分~15分でOK。通勤中やお昼休みの隙間時間を活用しましょう。
英語習得までの時間目安
英語習得までの時間目安は、個人差や通っていた中学校・高校など学習環境の影響が大きいため一概には言えません。
しかし、毎日1時間程度学習を続ければ、半年〜1年程度でTOEIC600点程度を目指すことは可能です。
まとめ
エンジニアにとって、英語力は必須スキルです。
今回紹介した勉強方法を参考に、自分に合った方法で英語学習を続けていきましょう。
IT未経験者からエンジニアを目指す方であっても、英語力さえあればポテンシャルを感じて採用されやすくなります。
既にエンジニアのあなたも、英語力を身につけることで仕事の幅が広がり、キャリアアップにつながりますよ。
給料アップや出世がしたいなら、ぜひ今日から英語学習を始めてみてください。